当院では日本国内はもちろん、世界中から密教修行者を受け入れています。今までに台湾、中国、マレーシア、シンガポール等のアジア諸国をはじめ、スイス、イタリア、ドイツ、フランス、スペイン、クロアチア等の欧州諸国、またオーストラリア、アメリカ、メキシコ等、十数カ国に多数の弟子を育成しています。
近年では、他宗教との交流にも力を入れ、ローマ教皇ヨハネ=パウロ2世(1920~2005)時代には毎年バチカンを訪問、仏教とキリスト教との対話を促進しています。 密教の国際布教も積極的に行っています。
2009年には無量光院台湾別院が台北に設けられ、マレーシアやシンガポール、香港などアジアへの布教活動の拠点となっています。マレーシアにも別院が作られました。
中国との交流も盛んで、弘法大師が留学僧として学ばれた長安(西安)の青龍寺や大興善寺とも深いつながりを維持しています。2004年には、二階俊博衆議院議員のご案内のもと、王毅中国全権大使も当院に宿泊されました。
一方で、国際的な社会の福利活動にも注力しています。「YŌKOSO! JAPAN大使一覧」にも選ばれている当院のスイス人僧侶クルト源蔵が仏教国ラオスで学校建設支援に長年従事し、2008年に木材とレンガの平屋建て校舎2棟が完成、現在は五つの教室で12~19歳の約1200人の生徒が学んでいます。しかし教室がまだ不足しており、皆様からの御寄進を一銭たりとも無駄にすることなきよう留意しつつ、更なる拡充に向けて尽力しているところです。ラオスの生徒たちは貧しい農家の出身者が多く、見習い僧として托鉢で食を得ながらの生活です。彼らが十分な教育を受け、ラオスの発展に貢献できる日を夢見て活動を続けています。
- 平成29(2017)年6月3日、スリランカ国より大統領補佐官御帯同の下、国家認定の佛舎利と菩提樹が無量光院に奉納され、奉安式典が厳修されました。当院にとって光栄至極、仏教の御教えが益々世界へと伝播されますように。
●主な海外での活動
・1988年より30年間にわたり毎年イタリア・バチカンを訪問し、世界中から政治家、宗教者、芸術家など幅広い人材を招いて数万人規模で開催されるリミニミーティングに参加しています。
・平成11(1999)年、東アフリカのウガンダ・ケニアを訪問し、HIV支援活動に従事しました。
・平成19(2007)年よりラオス学校建設活動に携わっています。現在も当院のスイス人僧侶クルト源蔵が一年のうち数カ月は現地に滞在し、活動を続けています。
- 令和2(2020)年、皆様のご支援のおかげでようやく衛生的な水を確保でき、勉強や瞑想に集中できるようになりました。生徒の笑顔が感謝の証しです。
ありがとうございました!
・平成21(2009)年、台湾台北に無量光院別院ができました。
→台湾別院HPへのリンク:http://koyasan.org.tw/old/index.htm
・平成24(2012)年、日中国交40周年に際し自民党二階俊博衆議院議員を団長として訪中し、弘法大師が密教を学ばれた西安青龍寺で記念報恩法会を執行しました。
・平成24(2012)年、南アフリカ共和国でのジャパン・フェスティバルの招待を受け訪問。現地在住のインドのマハトマ=ガンディの孫娘エラ=ガンディ女史らと親交を深めました。
平成28(2016)年12月、無量光院台湾別院のマレーシア分院を訪問。
駐マレーシア日本国大使館を表敬訪問しました。
また、弘法大師の十大弟子の一人で、インドへの求法の途上、ジョホールバルで遷化された真如親王の墓前で法要をつとめました。
平成29(2017)年5月、スリランカ国大統領補佐官でもある大僧正アーナンダ=テロ師の御招請を受けて訪問。古都アヌラーダプラのスリー・マハー菩提樹(釈尊成道の菩提樹)の株分けを頂戴しました。大水害の中、ラジャパクサ大統領とアーナンダ=テロ師のご厚意によりスリランカ空軍のご協力を頂きました。
平成29(2017)年12月、シンガポールへの御親教。また、当院で修行した弟子の寺院を訪問し、世界平和を祈る法要をつとめました。
令和元(2019)年9月、中国江蘇省無錫市にて護摩堂開眼法会。あわせて仏教講話を行い、現地の信徒との交流を深めました。
令和元(2019)年9月、上海市対外友好協会の景会長のお招きを頂き中国上海市を訪問。市中心街にある元は密教寺院でもある静安寺と玉仏寺を参拝し、日中両国並びに世界の平和を祈念致しました。
●国内活動
昭和56(1981)年、高松宮宣仁親王殿下と喜久子妃殿下の御来駕を賜りました。当院は高野山における有栖川宮家の菩提寺となっており、その祭祀を継承された両殿下御夫妻が無量光院に御参詣、御宿泊されました。
・平成15(2003)年5月、高野山春季結縁灌頂のご見学で御来駕された紀宮清子内親王殿下の御案内役を、当時高野山真言宗宗務総長をつとめていた当院住職が謹んでお勤めさせて頂きました。
・平成16(2004)年4月、東京国立博物館で開催された弘法大師入唐1200年記念「空海と高野山」の特別展において、当院住職が恐れ多くも天皇皇后両陛下の御案内役を拝命致しました。
・平成23(2011)年8月、東日本大震災で被災した宮城県女川町の女川第一中学校の生徒さん方を当院にお招きしました。
・無量光院の別院を沖縄県宮古島に建立したいという信徒様方のご要望に応え、平成24(2012)年2月、宮古島において地鎮祭が催されました。
●山内伝統行事
・平成19(2007)年、無量光院住職が高野山第508世法印に昇進し、一年間弘法大師の御手代わりとして高野山の恒例法会の導師をつとめました。
・平成22(2010)年、悉地院住職が高野山の地主神をお祀りする明神奉送迎にて、一年間山外不出で精義大明神にお仕えしました。
・平成25(2013)年、悉地院住職が高野山伝統の学道である「勧学会」にて学頭一﨟をつとめ、『大日経疏』を講讃、無魔成満しました。
令和元(2019)年5月3日、高野山恒例の結縁灌頂において、法印御房御戒師のもと、悉地院住職が乞戒師の大役を拝命致しました。高野山壇上伽藍
●院内行事
・当院では例年4月8日の佛生會(お釈迦様のお誕生日)にあわせ、仏門に入る儀式である「得度式(とくどしき)」を執り行っています。国籍・性別・年齢を問わず、毎年多くの方が参加され、仏様のお弟子さんとなられます。
令和4年度、得度式を例年通り4月8日に行い、16名の新弟子が誕生しました。
令和5年度の得度式も4月8日の予定です。入壇ご希望のご相談は、お電話でお問い合わせ下さいませ。仏弟子になりたいと希望される方であれば、国籍、老若男女を問わずお申込み頂けます。有髪も許可しています。
※写真(下)は平成24年度「得度式」
※写真(下)は平成27年度「得度式」 国内外の信徒合同で開壇したため、当院史上最大規模の得度式となりました。この年、50名以上が新たに仏弟子になりました。
※写真(下)は令和6(2024)年度「得度式」 台湾別院からの10名を含め、8か国45名(日本13名、外国籍32名=台湾・中国・香港・マレーシア・アメリカ・カナダ・ニュージーランド)の新弟子が誕生しました。
・令和3年1月現在、真言密教の僧侶となるための必修課程である100日間の「四度加行(しどけぎょう)」を現在2名の行者が修行中です。
- 令和4年度「星祭り(星供祈願祭)」を、例年通り2月3日に厳修しました。お申込み頂いた全国の皆様には祈願札・御守を翌日発送しました。お申し込みの締め切りは、毎年1月末日必着でお願いしています。
- 星祭りお申込みはこちらから←
当院では一年365日、朝夕の勤行と護摩行を欠かすことなく奉修しています。
故人の御回向や御納骨、位牌建立、または開運厄除などの御祈願等は、随時お受け付けしております。
御供養のご案内 – 無量光院 (muryokoin.jp)
~お亡くなりになった人のために祈ります
護摩祈願のご案内 – 無量光院 (muryokoin.jp)
~ご祈願ごとがおありの人のために祈ります
●当院をご訪問された方々
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- 平成16(2004)年11月12-13日 王毅中国駐日特命全権大使が御来山、ご宿泊されました。
- 平成18(2006)年9月、中曽根康弘(元総理)大勲位閣下が来山され、関西国際空港までお出迎え致しました。
- 平成23年9月、駐日南アフリカ大使御一行が御来山、ご宿泊されました。
- 平成23(2011)年10月、駐日イタリア大使、ローマカトリック神父様御一行が御来山、ご宿泊されました。
- スペイン、バルセロナのサグラダ・ファミリア主任彫刻家の外尾悦郎先生も同行されました。
- 平成23(2011)年11月、二階俊博衆議院議員ご案内のもと、イシカワ駐日ベネズエラ大使御一行が御来山、ご宿泊されました。
- 平成24(2012)年7月、芸州浅野家御当主浅野長孝様御一行が上田宗箇流の上田宗冏様ら旧家臣団の皆様と来山され、浅野家二代目浅野幸長公400年忌大法会を営まれました。
- 平成25(2013)年10月18日、沈斯淳台湾台北経済文化代表処代表御夫妻が来院されました。
- 平成27(2015)年4月29-30日、二階俊博(当時自民党総務会長)先生率いる志帥会研修会が当院で開催されました。
- 平成27(2015)年5月8日、弘法大師が学ばれた中国青龍寺寛旭師御一行が無量光院を訪問され、中西啓寶金剛峯寺座主を表敬訪問されました。
- 平成27(2015)年5月17日、元衆議院議長伊吹文明先生御一行が無量光院を訪問され、中西啓寶金剛峯寺座主を表敬訪問されました。
- 平成27(2015)年5月17日、加藤勝信(内閣府特命担当大臣)御夫妻が当院を訪問されました。
- 平成27(2015)5月20日、曹洞宗大本山永平寺南澤道人元監院様御一行御来院。
- 平成27(2015)年7月、程永華中国駐日特命全権大使御夫妻が無量光院にご宿泊され、金剛峯寺を表敬訪問。高野山のご案内をさせて頂きました。
- 平成27(2015)年9月19-20日、バッタライ ネパール国駐日特命全権大使御夫妻が自民党二階俊博先生ご案内のもとご宿泊。高野町とお釈迦様誕生の地であるネパール国ルンビニとの友好提携が結ばれました。
- 平成29(2017)年1月、インド観光大臣、マハラシュトラ州代表団が高野山を訪問され、当院に宿泊されました。「インド憲法の父」と尊崇されるアンべードカル博士の銅像が2015年に高野山大学に建立され、交流が深まっています。
- 平成29(2017)年2月9日、アジア20ヵ国の駐日大使・公使らが高野山を訪問され無量光院でご昼食、宗教の違いを超えて相互交流を深められました。
- 雪の降らない国からの大使様方は冬の高野山の真っ白な世界にたいそうなお喜びようでした。
- 平成30(2018)年12月07日、呂德耀シンガポール共和国特命全権大使御夫妻が訪問されました。
- 令和3(2021)年4月14日、サンジェイ・クマール・ヴァルマ インド国全権大使が訪問されました。
- 令和4(2022)年3月28日、マルチン・トムチョ チェコ共和国全権大使御夫妻が訪問されました。
- 令和4(2022)年3月30日、サンジェイ・クマール・ヴァルマ インド国全権大使が訪問され、仏陀像の寄贈を受けました。
- 令和5(2023)年6月19日、在大阪神戸ドイツ国総領事御一行が来院されました。
- 令和5(2023)年7月27日、曹洞宗大本山永平寺貫首南澤道人猊下御一行様御来院。
- 令和5(2023)年10月31日、NHK大河『どうする家康』放映のさなか、徳川四天王の一、酒井忠次公の末裔忠久公ご夫妻の御訪問を受けました。また翌11月1日にはかつて当院で修行された越後太守上杉謙信公の末裔上杉裕憲公ご夫妻も御来院されました。